Remember Suffering 苦しみを忘れるな

リメンバー サファリング。

喉元過ぎて苦しみを忘れてはいけない。決して。


苦しみを忘れるな!

私は自分に言い聞かせる。


最近私の周りには良い人たちが集まってきている。

なんだか心洗われる体験を沢山している。


だからこそ、自分に言うのだ。

あの苦しみを忘れてはいけない。

喉元を過ぎ去ってあの苦しみを忘れて、幸せだけしか知らない人間になってはいけないと。


引き籠もっていたとき、人間性が歪んでいて他人と一切会話が出来なかったとき、人間関係を作ろうとすると何時も嫌われていたとき、、、親からぶん殴られていたとき。

いや違う!!!

人生の絶望に真正面から向き合っていたとき。

必死に足掻いてもがいていたとき。

自分の全ての感情、全ての苦しみと、真正面から真面目に向き合っていたとき。

そして、こんな苦しみがこの世界にはあとどれだけの人数分あるのだと、この世を呪って涙を流したとき。

この世をつくったとかいう神を呪って、恨みごとを言っては泣いていたとき。


世界は本来美しい。人間は本来美しい。これは、虐待のさなか、人生の絶望のさなかでよく唱えていた私の標語だった。

私は人間が好きだった。

だけど、今現代この世界は嫌いだ、大っ嫌いだ。

あとどれだけの人数分の苦しみが、私が体験してきた苦しみや、私の知らない苦しみが、あと何人分用意されているというのだ?

何なんだ、この世界は。

こんな苦しみ、あってはいけない。でもそれがあるのがこの世界だ。


世界は本来美しい。でもこの世が地獄である人達もいる。

何のために生まれてきたのだ。そういう人達は?

幼い時に虐待で殺される子供は?死ぬまで苦しみ続ける人達は?苦しみで死を選ぶ人達は?

何なのだ?この世界は。


幸せしか知らない人間になりたくないのだ、自分は。

私は苦しみを忘れない。

この先の人生どうなるのかは分からないが、

私は苦しみをも、絶望をも、希死念慮をも知る人間でありたい。

能天気に明けない夜はないよと囁く大人にはなりたくない。

あるのだ。

明けない夜も。止まない雨も。


私は願う、どうか、世界が美しいものでありますように。

人間たちが、本来のように美しいものでありますように。

私は人間が好きなのだ。心が感情がとても大切なものなのだ。

だから忘れない。

この過ぎ去って薄れていく、死に憧れるほどの絶望と苦痛を。

 



まあ、それだけ苦しかったのです。

虐待も、病気も、人生の挫折も、引き籠りも、治療も、、、私に与えられた半生をただ生きてきた事も。

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